海外旅行や短期の仕事で通信を利用したいけれど、面倒な手続きは避けたい。そんなときに便利なのがプリペイドSIMカードです。この記事では、そんなプリペイドSIMの基礎から使い方、おすすめプランまでを詳しく解説しています。
プリペイドSIMなら契約は不要で、気軽に利用できます。料金の透明性も高く、使いすぎの心配もありません。一方で制限もあるので、デメリットにも目を向ける必要があります。
利用シーンに合わせた賢い選び方や、設定から使用時の注意点まで、この記事ですべてがわかります。日々進化するプリペイドSIMの最新情報も満載なので、通信のプロもド素人も役立つ情報がきっと見つかるはずです。
- プリペイドSIMの基本知識
- プリペイドSIMのメリット・デメリット
- プリペイドSIMの購入方法と使い方
- 用途別のプリペイドSIM選び方
プリペイドSIMの基本知識
プリペイドSIMとは?
プリペイドSIMとは、事前に利用料金を支払うことで、データ通信や通話が可能になるSIMカードのことです。有効期限の間、決められたデータ容量まで使用できる使い切りタイプのSIMです。
従来の通信プランとは異なり、わずらわしい契約手続きやクレジットカードの登録をせずに使えます。必要な分だけ前払いするため、費用をコントロールしやすいのが特徴です。一定期間の使用が可能ですが、期限が切れた場合、もしくはデータ容量を使い切った場合は追加のチャージが必要になります。
1.2 プリペイドSIMカードの特徴
プリペイドSIMカードは以下のような特徴があります。
手続きが簡単
プリペイドSIMは購入するだけですぐに利用を開始できます。通常の月額制のSIMは本人確認やプラン選択などの手続きを行い、加入審査が通れば開通という流れですが、プリペイドSIMは、購入後すぐに使うことができます。最近ではコンビニや空港などでも購入することが可能です。
データ通信がメイン
一般的にプリペイドSIMはデータ通信のみのプランになっています。音声通話やSMSを利用したい場合は、それぞれに対応したSIMにする必要があります。
データ通信のみの場合は本人確認が不要ですが、音声通話やSMSのサービスが付帯する場合は本人確認をしなければいけない点には注意が必要です。
透明性のある料金体制
プリペイドSIMは前払い制で使った分だけ課金されるので、うっかり使いすぎてしまったということがなく、安心して使えます。
追加チャージが可能
一部のプリペイドSIMは使用開始後にデータ容量の追加チャージや期間延長が可能です。カードの交換の手間なく使い続けることができます。ただし、データ容量の上限を超えた時点で低速化またはデータ通信が一切使えない状態になる点には注意が必要です。
2. プリペイドSIMカードのメリット・デメリット
2.1 メリット
手続きが簡単ですぐにできる
月額料金プランのSIMを購入するときは、サイト上で契約者の情報や支払情報などを入力して申し込み、さらにそこからSIMカードが届くまで待たないといけません。一方でプリペイドSIMは購入して開通手続きが終わればすぐに使うことができます。
お試し感覚で使える
通信プランを新しくするときに気になるのが、生活圏内で「電波がちゃんとつながるか」、「通信速度は遅くないか」の2つでしょう。このような状態で、月額プランを契約するのは不安が残りますよね。ですが、プリペイドSIMであれば、有効期限やデータ容量のバリエーションが豊富に用意されているので、お試しとして一度購入し、通信の安定性や速度を実際に確認することができます。
利用期間の自由度が高い
プリペイドSIMは3日間だけ使える短期間のものから、180日や365日といった長期間使えるものまであります。海外旅行の際も必要な日数分だけ現地のプリペイドSIMを利用することができます。
2.2 デメリット
長期利用では料金が割高に
プリペイドSIMは、使いすぎて高額請求されるといった心配はありませんが、使用状況に応じて追加チャージが必要になってきます。頻繁にチャージを繰り返すと結果として料金が高くなる可能性があり、長期の利用には向いていません。
サービスが限定的
クラウドストレージやリモートサポートなど、キャリアが提供する付加サービスが利用できない場合があり、基本的な通信機能に限定される傾向にあります。
3. プリペイドSIMカードの利用方法
3.1 プリペイドSIMカードの購入方法
オンラインショップ
公式サイトやAmazon、楽天などの通販サイトで購入可能。自宅に配送されるため便利。
実店舗
コンビニ、空港、電子機器店などで手軽に購入できる。
3.2 SIMカードの挿入と初期設定
スマートフォンの電源を切り、SIMトレイを取り出してカードを挿入します。
デバイスの設定メニューからAPN(アクセスポイントネーム)を設定します。APN情報はSIMカードのパッケージや説明書に記載されています。
APNの設定方法について、詳しくはこちらの記事で解説しています。
3.3 チャージ方法の確認
Webサイト上や専用アプリからデータの追加チャージができる場合があります。データ容量の上限を上回るとデータ通信が一切できなくなる(低速に切り替わる場合を除く)ので、チャージ方法は事前に確認しておきましょう。
4. おすすめのプリペイドSIMプラン
4.1 国内でおすすめのプリペイドSIMプラン
- NTTドコモの「CALENDAR SIMカード」:1年間使い切りで、毎月所定容量が使える。
- auの「LTEデータプリペイド」:利用機会に応じて追加チャージができる。
4.2 海外でおすすめのプリペイドSIMプラン
- Flexiroam:100ヵ国以上で利用可能なグローバルSIM。
- Truphone:地域別のプランがあり、コスパに優れている。
4.3 特定用途向けのプリペイドSIMプラン
- IoTデバイス用プラン:デバイスに特化した小容量プランがある。
- 一時利用向けプラン:イベントや短期プロジェクトでの利用に適したプラン。
まとめ
プリペイドSIMカードは、手軽に使える便利な通信手段です。特に短期間の利用や旅行時に大いに役立ちます。この記事を参考に、自分に最適なプリペイドSIMカードを選び、快適な通信環境を実現してください。
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